Lステップ とLINE公式の違いは?分かりやすく解説

LステップLINE公式アカウントとの違いって何?と思われている方も多いでしょう。Lスッテプで何ができるの?LINE公式アカウントだけではダメなの?といった悩みを解消できるように解説していきます。ビジネスや個人利用における最適な選択を見つけるための一助となれば幸いです。

LステップとLINE公式アカウントの違い

LステップとLINE公式アカウントは違うものです。LINE公式アカウントはLINEヤフー株式会社が提供しているサービスで、Lステップは株式会社Maneqlが提供しているサービスになります。2つともLINEを活用して顧客とのコミュニケーションを強化するためのツールです。なお、LINE公式アカウントとLステップはサービスの提供元が異なる為、どちらも利用するには、両方のアカウントが必要です。

Lステップとは?

Lステップとは、株式会社Maneqlが提供しているサービスで、LINE公式アカウントのMAツールになります。MA(マーケティングオートメーション)ツールとは、マーケティング活動を効率化・自動化するためのツールです。簡単に言うと、LINE公式アカウントの機能を拡張できるツールとなります。

LINE公式アカウントとは?

LINE公式アカウントとは、LINE公式アカウントはLINEヤフー株式会社が提供しているサービスで、個人事業主や企業、店舗などがビジネスに活用するアカウントです。お買い得な案内や新商品の情報を、登録している顧客(友だち)に効率的に配信することができます。LINE公式アカウントは1対多数となり、友だち登録しているユーザー全員に対し同時にメッセージを送信できます。

Lステップ導入のメリット・デメリット

LステップとLINE公式アカウントとの違いが分かったら、次はメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

メリットはたくさんありますが、今回は特に大きなメリットを紹介します。

  • 顧客(友だち)情報の蓄積&活用
  • クリック率・成約率が上がる
  • 運用コストを削減できる
  • 充実したサポート体制

顧客(友だち)情報の蓄積&活用

顧客(友だち)情報の蓄積と活用をすることにより、マーケティング施策や商品改善に役立てる事ができます。

クリック率・成約率が上がる

Lステップでは個別のメッセージを送れたり、開封率の高いメッセージを作成できるので、クリック率や成約率のアップが期待できます。

運用コストを削減できる

Lステップを導入すれば、メッセージ配信や、予約管理などを自動化することにより運用コストを削減できます。

充実したサポート体制

Lステップは、サポート体制が充実しています。導入前と導入後でサポートがありますし、無料のスポットコンサルや、個別相談もあります。操作方法の確認から、活用方法のアドバイスまで、さまざまな悩みに対応しています。

デメリット

デメリットは費用がかかる事です。顧客(友だち)が増えるとメッセージ数が増えるので費用の負担額が増えてしまいます。LINE公式アカウントとLステップそれぞれで費用が発生します。しかし、Lステップの導入で必要な顧客(友だち)のみへ個別でメッセージを送ることができるのでトータルでコストダウンできるかもしれません。

Lステップの機能

Lステップは、顧客(友だち)との円滑なコミュニケーションを実現するための多彩な機能を提供しています。以下では、その主な機能について解説します。

個別トーク

個別トークとは、Lステップ内で使える1対1のトーク機能です。顧客(友だち)追加直後からすぐに使えるので、コミュニケーションがスムーズに行なえます。

シナリオ配信

シナリオ配信機能を利用すると、事前に設定したシナリオに沿って自動的にメッセージを送信することができます。いつ顧客(友だち)追加されても、同じ情報を同じ順番で、配信できるのが便利です。LINE公式アカウントよりも自由に設定ができます。

一斉配信

一斉配信機能を活用すると、複数の顧客(友だち)に同時にメッセージを送信することができます。Lステップは絞り込み配信の自由度が高いので、ターゲットを絞った配信が行えます。

自動応答

Lステップは自動応答機能を備えており、特定のキーワードや質問に対して自動的に返答することができます。LINE公式アカウントの自動応答メッセージは、設定したキーワードが完全に一致した場合に反応します。それに比べLステップでは部分一致の応答設定もできるので非常に便利です。

テンプレート

定型文を設定できる機能です。登録したテンプレートは、シナリオ配信や自動応答など、さまざまな配信に利用できます。返信メッセージの作成時間を短縮することができます。

予約管理

LINEで予約管理ができます。LINE公式アカウントにも「LINEで予約」という機能がありますが、現在は飲食店のみが対象です。さらに一人一人に対応しなければならないので大変です。そんな中Lステップの予約機能は、予約できるだけでなく、変更やキャンセルも全て自動で対応してくれるのでとても便利です。予約の取り方には「イベント予約」と「カレンダー予約」の2パターンがあります。

回答フォーム

回答フォームとは、アンケートやお問い合せフォームなどを自由に作成できる機能です。アンケートで属性や関心などのデータを収集し、収集したデータを駆使し、個別に配信ができます。

リマインダ配信

リマインダ配信とは、予約の再通知を目的としたメッセージです。Lステップでは、予約機能とリマインダ配信を連動し、予約が入れば自動的に設定したタイミングにメッセージを送ることが可能です。無断キャンセル数の減少が見込めます。

友だち追加時設定

顧客が友だち追加した際に自動的に送信されるメッセージや設定を行うことができます。友だち追加直後は、顧客(友だち)のアカウントに対する関心が高く、アクションを起こしやすいタイミングなので、アンケートも応えてもらいやすいです。

タグ管理

顧客(友だち)の特徴や行動履歴をラベリングできる機能です。LINE公式アカウントにもタグ管理はありますが、一人一人に手動でタグ付けを行わなければならず、友だち数が多い場合は手間になるでしょう。それと比べ、Lステップのタグ管理は、条件を絞ってまとめてタグ付けできたり、アクション時に自動でタグ付けできたりと使いやすくなっています。

友だち情報欄管理

友だち情報欄とは、顧客(友だち)独自の情報(生年月日や電話番号など)を管理できる機能です。項目は自由に作成可能です。 収集した情報は、配信対象の絞り込みや、メッセージに挿入するなどの活用方法があります。

対応マーク管理

対応マーク管理とは、顧客(友だち)の状況や優先度の状態を視覚化する機能です。対応済みや未対応などの状態をカラーで表示することができます。対応漏れを防ぎ、サービス品質を向上させることができます。

URLクリック測定

URLクリック測定とは、URLのクリック数やクリック率を測定できる機能です。また測定だけでなく、URLをクリックした顧客(友だち)には自動的にタグをつけることも可能です。効果的なコンテンツの提供やマーケティング施策の改善に活かせます。

サイトスクリプト

サイトスクリプトとは、顧客(友だち)のサイトへの滞在時間を計測できる機能です。滞在時間の長さによって、関心の強さや、コンテンツの訴求力を推測できます。

ファネル分析

ファネル分析とは、スタートからゴール地点までの行動を分解し、離脱が多いポイントを特定するマーケティング手法です。離脱ポイントがわかると、施策の見直しなど、今何をすべきかを判断しやすくなります。

流入経路分析

流入経路分析とは、どこから顧客(友だち)追加したかを特定できる機能です。登録が多い媒体がわかるので、効果的なマーケティング施策の改善に役立てることができます。

クロス分析

クロス分析とは、2つ以上の項目を掛け合わせて分析ができる機能です。タグや対応マークなど、自由な項目の掛け合わせが可能です。ただし、プロプラン以上でないと利用できません。効果検証や施策の優先順位決めなどに役立ちます。

リッチメニュー

リッチメニューとは、トーク画面下部に表示される固定メニューのことです。Lステップのリッチメニューは自由にデザインでき、アクション設定もできます。さらにメッセージ数を消費せず、集客や販促ができるのがメリットです。

スタッフ設定

スタッフ設定とは、Lステップの管理画面にログインできるスタッフの管理ができる機能です。複数のスタッフがLステップを管理する場合、それぞれの権限や役割を設定し、効率的な運用管理を行うことができます。

Lステップの料金

Lステップは多機能なLINEマーケティングツールで、その料金体系もさまざまなニーズに対応しています。ここでは、Lステップの料金プランについて詳しく解説します。Lステップの料金プランは、利用する機能や顧客(友だち)の数に応じて設定されています。料金プランの概要を説明します。

スタートプラン

基本的な機能を利用したい方向けのプランです。

月額 2,980円
月額配信数 ~5,000通

スタンダードプラン

スタートプランよりも機能が多いプランです。(例:リッチメニュー、サイトスクリプトなど)

月額 21,780円
月間配信数 ~30,000通

プロプラン

すべての機能が利用可能なプランです。高度なマーケティング施策を実行するための機能が豊富に揃っています。

月額 32,780円
月間配信数 ~5,0000通

※その他にも大量送信プランがあります。

LINE公式アカウントで十分な人の2つの特徴

LINE公式アカウントで十分な人の特徴を2つ紹介します。

一斉配信しか使わない

LINE公式アカウントでも一斉配信はできるので、 一斉配信ができればという方はLINE公式アカウントのみで十分です。しかし、特定の条件の方だけに配信したい場合は、セグメント配信を使えるLステップがお勧めです。LINE公式アカウントでもセグメント配信はできますが、そのためには手動でそれぞれの顧客(友だち)にタグを付ける必要があり、かなり面倒くさいです。

顧客(友だち)や配信数が少ない

顧客(友だち)や配信数が少ない場合は、LINE公式アカウントで十分です。LINE公式アカウントは、200通までメッセージが無料です。そのまま無料で管理したい人は、Lステップは必要ないでしょう。

Lステップの導入がおすすめな人の3つの特徴

Lステップの導入がおすすめな人の特徴を3つ解説します。

高度なマーケティング施策を実施したい人

Lステップは、シナリオ配信やタグ管理、ファネル分析など、複雑なマーケティング施策を実行するための機能を豊富に備えています。顧客の行動データを細かく分析し、考えられたメッセージを送信することで、効果的なマーケティングを実施することができます。

顧客(友だち)をたくさん抱えている人

顧客(友だち)数が多くなると、Lステップの機能が非常に役立ちます。顧客(友だち)データの管理や、セグメントに応じたメッセージの配信を効率的に行うことができます。

顧客(友だち)対応を自動化したい人

Lステップの自動応答やシナリオ配信機能を活用すると、顧客(友だち)対応を大幅に自動化できるので、とても便利です。また、自動化することにより管理者の負担も軽減されます。

 Lステップの導入事例

Lステップは、機能と高い柔軟性から、さまざまな業種で活用されています。ここでは、実際にLステップを導入した事例をいくつか紹介します。

【飲食店】岐阜県

移動販売をしていた頃にLステップを導入。最大3時間待ちの時もあったほど、大人気でしたが、当時はコロナウイルスが流行っていました。行列に並んで待つことに抵抗のある時期でした。また、それだけ行列になっていると、興味を持ってもらえたのに、買わずに去ってしまう人も少なくありませんでした。待ち時間の短縮と、販売の機会損失を減らす為、Lステップの回答フォーム機能を使い、LINEで事前予約ができるようにしました。そのおかげで、以前は最大3時間もあった待ち時間は、現在は30分〜1時間に短縮されました。2時間の短縮に成功しています。業務効率化と顧客満足度の向上、そして売上アップにもつながっている好事例です。

【美容室】東京都

美容室を利用する人の利便性向上と売上アップの仕組みをLINEで完結させました。利便性向上としてポイントカードの導入予約システムの構築ヘアスタイル検索スタイリスト情報検索もLINEですべて実施できるようにした。また、売上げアップの施策として、LINEで物販購入できるようなネットショップの仕組みを構築。それにより、リアル店舗での売上に加えて、オンラインの物販売上が上がるため、店舗キャパ以上に売上が上がる仕組みの構築を実現しました。

まとめ

この記事では、LステップとLINE公式アカウントの違いから始まり、Lステップの具体的な機能などを紹介しました。Lステップは高度なマーケティングツールです。単なる顧客対応ツールを超えて、ビジネスの成長をサポートしてくれます。そのため、多くのビジネスに適していると言えるでしょう。もし、高度なマーケティング施策や顧客(友だち)対応の自動化を考えているなら、Lステップの導入を検討してみてはいかがでしょうか。